こころpypんぴょ

ひまだからかいてます

fiction

* ✖️

あなたの傷はわたしの傷にはならないから。 わたしはわたしの痛みしか感じられない。 だから、わたしは、あなたとおんなじ傷をつけて、おんなじ痛みを味わいたい。 もっともっともっと切りつけて。 あなたの手で、わたしに左胸に正解のバツを。 あのこがすき…

* あめ

きみといっしょに濡れた雨の日が、はじまりではなくおわりだったんだ。そういえば、きみのかおを、ちゃんと見ていなかった。きみのタバコの煙は、雨の匂いに消されて、なんにも残っていなかった。すべては、雨の日に、置いてきてしまった。記憶にあるのは、…

* えいが

「映画になんかならなくても、普通の毎日でいいから。」なんて、思える程わたしは素直ではない。きみをみてると、わたしはどんどん陳腐になって行く。そんなわたしを監督のきみは、つまらないと比喩するから、わたしはきみを見ないことに決めた。きみが”カッ…

* せつな

聞いてしまったら全てがおわりに、ジ、エンド。きみとわたしは、まだ永遠なのだから。ゆっくり、なんて馬鹿みたいなこと、わたしには出来なかった。永遠を辞めたいま、きみとわたしは、一瞬、を取り戻したのである。

* せいざ

分かりやすい愛の形に惑わされて、恋とかトキメキとか忘れてない? ぴょんぴょんした心を比喩出来ないわたしは今日も貴方に完全敗北宣言。貴方の幸せを願えば、もちろんそこにはわたしは居なくて、今日も貴方に完全敗北宣言。勝利を手にした貴方が向かうのは…

* 煙

通話越しに聞こえる煙を吐く音で、わたしの吸う空気まで犯された気がした。煙で返事をするきみが愛おしくて、わたしはわざと沢山質問をした。きみの吐いた煙の匂いを、通話越しにちゃんと覚えてる。同じタバコを吸っても、同じ匂いは、しなかった。もう二度…

* 正義

きみが、すき、といえば、それは全部正義になるし、きみが、きらい、といえば、それは全部悪になる。 きみに生き、きみに死す。 きみが、触れたもの、それは全部正義。きみが触れれば、わたしも、正義と化す。 きみがいなくちゃ、わたしは永遠に悪だから、き…

* 螺旋

あなたの残り香を辿っていくゲーム。私があなたを見つけるのが先か、あなたが逃げ切るのが先か。毎日がゲームだって知ってた?

* 間接キッス

好きな人は居ないけど、好きな人を思って煙草を吸いました。間接的なキッスだね。君に会う日には君の匂いが染み付いた私がそこに居て、気付かなくてもいいからこの匂いを間接的に感じて下さい。そう、間接的セックス。間接的エクスタシー。あれ。そうか。私…

* 1.5khz

貴方が鳴らすギターの音にはわたしにしか聞こえない音域の音があって、その音でみんなにはバレないように ”アイシテル” って伝えてくるの。だから、家に帰ったらそっくりおんなじ音で ”アイシテル” って伝え返すんだ。もちろん、その音を鳴らすのは、貴方だ…

* 銃

ギターの先端で、わたしを狙って、離さない。弾丸は、沢山のものを貫通して、たどりくつのはわたしだけ。狙いを定めて、いまだ!いまだ!いまだ!撃ち抜かれたのは身体ではなくて、心。ここにあらず。きみも、ここにあらず。

* なみだ

きみの涙を、こんなにもたくさん見たのは久しぶりで、わたしはとても高揚していた。ごめんね、ごめんね、ごめんね。きみと、わたしにしかわからない、単語。涙で全てを洗い流して、なんてダサッ。わたしは、きみの涙を舌ですくい取ると、それをきみの口に突…

* 永遠

ひとつ、宇宙から切り離されたように、わたしはひとりだ。例えば、横断歩道で立ち止まっても、永遠に止まっているような。シ、死、詩、し、止恋でしか、息ができない。愛でしか、生きてゆけない。永遠は、きみでしかなかった。息を、吸って、吐いて、吸って…